九州プリンシプルテレビ開局によせて

写真提供:福岡市

「12歳までに自国の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」。
イギリスの歴史学者アーノルド・J・ トインビー(1889-1975) の言葉です

溢れんばかりの情報洪水の中、日本の国益に照らした正確な情報を選択することが難しい時代になってきています。

幸いにも日本には古くからの神話が存在しています。この神話を積み重ね、次代に託していくことが極めて重要です。


平成から令和に元号が変わった2019年。

そう、令和は九州の時代です。

「令和」の由来は初の国書からの出典となる万葉集から。

天平2年(730年)、太宰府の長官である大伴旅人の邸宅(現在の坂本八幡宮付近)で催された初春の清々しい梅花の宴にて詠まれた歌が起源です。

「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」に由来しています。

太古の時代から大陸との文化・人・物の往来の玄関口である九州博多。

最新の文化や流行は博多から西風に乗り伝来したのです。

まさに傳(つたえ)多きところが博多なのです。

そこには歴史のターニングポイントを見つめてきた時空、遺跡、偉人そしてたくさんの神話があります。

私たちは連綿と続く神話を次代に語り継ぎ、遺していくことが、九州ひいては日本国の末長い繁栄と子供たちの健やかな成長につながると確信しています。

太古の御代から続く穏やかな陽光を後世に承継するため、我々の精神武装が大切です。

こうした原理・信念を発信する放送局。

「九州プリンシプルTV」

令和2年7月